“窪地”の読み方と例文
読み方割合
くぼち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若い杉林に囲まれた陽だまりの窪地くぼちで、枯草がいかにもあたたかそうであり、すぐ脇に細い流れがきらきらと光っているのが見えた。
おごそかな渇き (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
東京の中にこんな山の窪地くぼちのやうに思はれるところがあるとは、歳子は牧瀬に誘はれて、この庭へ来るまで想像しても見なかつた。
夏の夜の夢 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
汝等窪地くぼちにくだりてかの衆と倶にあらんより、この高臺パルツオにありて彼等を見なば却つてよくその姿と顏を認むるをえむ 八八—九〇
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)