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『夏の夜の夢』
ふりがな文庫
『
夏の夜の夢
(
なつのよのゆめ
)
』
月の出の間もない夜更けである。暗さが弛んで、また宵が来たやうなうら懐かしい気持ちをさせる。歳子は落付いてはゐられない愉しい不安に誘はれて内玄関から外へ出た。 「また出かけるのかね、今夜も。——もう気持をうち切つたらどうだい。」 洋館の二階の …
著者
岡本かの子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文芸」1937(昭和12)年7月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約16分(500文字/分)
朗読目安時間
約26分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
関
(
かかわら
)
撒
(
まき
)
夜中
(
よるじゅう
)
弾
(
は
)
跼
(
せぐくま
)
外
(
そ
)
神女
(
しんにょ
)
充
(
みた
)
度
(
た
)
籠
(
かご
)
三昧
(
さんまい
)
労
(
いたわ
)
取計
(
とりはから
)
失
(
な
)
寄人
(
よりうど
)
彷徨
(
ほうこう
)
憧憬
(
あこがれ
)
排
(
は
)
揶揄
(
からか
)
架
(
かか
)
爽
(
さわや
)
籠
(
こ
)
羽織
(
はお
)
老
(
おい
)
躾
(
しつ
)
透
(
すか
)
露
(
つゆ
)
丈
(
たけ
)
乍
(
なが
)
乳母
(
うば
)
仕舞
(
しま
)
健気
(
けなげ
)
僅
(
わず
)
兎
(
と
)
冴
(
さ
)
出遇
(
であ
)
刹那
(
せつな
)
匙
(
さじ
)
却
(
かえ
)
反芻
(
はんすう
)
叔母
(
おば
)
取做
(
とりな
)
司
(
つかさど
)
呉
(
く
)
呑気
(
のんき
)
呟
(
つぶや
)
味
(
あじわ
)
土産
(
みやげ
)
埃
(
ほこり
)
夜陰
(
やいん
)
寄越
(
よこ
)
寵愛
(
ちょうあい
)
常套
(
じょうとう
)
幽愁
(
ゆうしゅう
)
幽邃
(
ゆうすい
)
床
(
とこ
)
弛
(
ゆる
)
強
(
し
)
恍惚
(
こうこつ
)
悪戯
(
いたずら
)
惧
(
おそ
)
愉
(
たの
)
愛撫
(
あいぶ
)
折角
(
せっかく
)
掌
(
てのひら
)
掠
(
かす
)
掬
(
すく
)
掴
(
つか
)
掻
(
か
)
撒
(
ま
)
撫
(
な
)
敗頽
(
はいたい
)
明瞭
(
めいりょう
)
暁
(
あかつき
)
朧
(
おぼろ
)
柵門
(
さくもん
)
梟
(
ふくろう
)
梢
(
こずえ
)
棕櫚
(
しゅろ
)
棲
(
す
)
楓
(
かえで
)
橋梁
(
きょうりょう
)
欠伸
(
あくび
)
歎
(
なげ
)
殆
(
ほとん
)
水鶏
(
くいな
)
沢山
(
たくさん
)
沢瀉
(
おもだか
)
河骨
(
こうほね
)
海原
(
うなばら
)
浸
(
ひた
)
渚
(
なぎさ
)
温順
(
おとな
)
渺茫
(
びょうぼう
)
湧
(
わ
)
溌溂
(
はつらつ
)
溜息
(
ためいき
)
溢
(
あふ
)
漁
(
あさ
)
漂渺
(
ひょうびょう
)