“敗頽”の読み方と例文
読み方割合
はいたい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いはゞ世紀末的な敗頽はいたいの底を潜つて、何か清新なものをつかまうとあさつてゐる、おいと若さと矛盾むじゅんしてゐる人間に見えた。
夏の夜の夢 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
天床、畳、壁、障子、襖、小さな天地ではあるけれども、すべ敗頽はいたい衰残すゐざんの影が、ハツキリと眼に映る。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
○軍は段違いのスコアで△軍をほふった。二年間負け続けて先輩から風紀敗頽はいたいそしりを受けていた折からの快勝に、嬉しさ余った選手達は相擁して泣き出すという始末。
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)