“屠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほふ89.2%
はふ3.1%
ほう1.5%
ほふり1.5%
0.8%
こな0.8%
つぶ0.8%
ほうむ0.8%
ほお0.8%
コロ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、生命いのちは取らぬ。さるかわり、背に裸身はだかみの美女を乗せたまま、池のほとりで牛をほふって、角あるこうべと、尾を添えて、これを供える。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
忠之が出勤せぬ利章の邸へ、自分で押し掛けようとした怒には、嬖臣へいしん十太夫の受けたはづかしめに報いるために、福岡博多の町人をはふつた興奮が加はつてゐたのであつた。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
蜥蜴とかげ壁虎やもりひき、犬、猫、狐、狸、いたち、鼠、貂のたぐいで、合図をすれば必ずどこからか現われて来るから、それをすべて生けるがままにほうって
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
またタミーリの行へる殘害そこなひむごほふりを示せり——この時彼チロにいふ、汝血に渇きたりき、我汝に血を滿さんと 五五—五七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
当局のみならず、市民の有志も協力して、この街上の女の殺者、暗黒をう夜獣を捕獲しようと狂奔きょうほんし、ありとあらゆる方策が案出され実行された。徹夜の自警団も組織された。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
と四つ角で鮪をこなすようで。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
つゞいて、牛肉屋の亭主も入つて来たは、つぶされた後の肉を買取る為であらう。間も無く蓮太郎、弁護士の二人も、叔父や丑松と一緒になつて、庭に立つて眺めたり話したりした。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
もし、毛利方に、吉川元春なく、小早川隆景もいなかったとしたら、毛利輝元の名はくにほうむられ、中国全土はこれより数年も前に、信長の治下に収められていたにちがいない。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またその逃げる軍を待ち受けて斬りましたから、のように河に浮きました。依つてその河を鵜河うがわといいます。またその兵士を斬りほおりましたから、其處の名をハフリゾノといいます。
宮殿、一祖廟ソビョウヲ建テ、号シテ家鬼トウヤマイ、四時牛馬ヲコロシテ、之ヲ祭ルヲ卜鬼ボッキト名ヅケ、年々外国人ヲ捕エテイケニエニソナウ。採生サイセイの類略〻ホボカクノ如シ。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)