“ほふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
92.8%
4.0%
1.6%
1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次の日は仲秋節ちゅうしゅうせつ。——史家しけの小作や奉公人は、昼から莚席えんせきの支度に忙しかった。羊をほふあひるや鶏をつぶすこと、何十羽かわからない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のち五年を勅免ちよくめんありしかども、ほふひろめためとて越後にいまししこと五年なり、ゆゑに聖人の旧跡きうせき越地にのこれり。弘法ぐほふ廿五年御歳六十の時みやこかへり玉へり。
さうかと言つて、今になつては、その知識の重荷をほふり出すわけにも行かない。
間居 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
其の狹い區域にも霧の色がこまやかに見える……由三は死滅の境にでも踏込むだやうな感がして、ブラ下げてゐた肖像畫を隅ツこの方にほふり出した。そして洋燈をともした。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)