“抛(ほふ)” の例文
もし譃(うそ)だと思ふならば、アフリカの森林に抛(ほふ)り出された君や僕を想像して見給へ。勇敢なる君はホツテントツトの尊長(しうちやう)の王座に登るかも知れない。
解嘲 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
其の狹い區域にも霧の色が濃(こまやか)に見える……由三は死滅の境にでも踏込むだやうな感がして、ブラ下げてゐた肖像畫を隅ツこの方に抛(ほふ)り出した。そして洋燈を灯(とも)した。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)