“抛擲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうてき74.2%
はうてき19.4%
うっちゃ3.2%
なげう3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもその記実たる自己が見聞せる総ての事物より句を探りだすに非ず、記実の中にてもただ自己を離れたる純客観の事物は全くこれを抛擲ほうてき
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
当人は人一倍困悶こんもんしたが、何様どうも病気には勝てぬことであるから、暫く学事を抛擲はうてきして心身の保養につとめるが宜いとの勧告に従つて
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ラシイヌは心でこう思って飽気あっけないような表情をしたが、ダンチョンを抛擲うっちゃっても置けないので、彼を旅宿やどまで運ぶための自動車を探しに街の方へ、大速力で走って行った。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
……しかもお前は産みの母の呪詛のろいの犠牲になっているばかりか、今や新しく種族の犠牲にその身を抛擲なげうとうと心掛けている
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)