“なげう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
57.6%
41.2%
0.4%
抛打0.4%
抛擲0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晋の区純おうじゅんは鼠が門を出かかると木偶でくが槌で打ち殺す機関からくりを作った(『類函』四三二)。北欧のトール神の槌は専らなげうって鬼を殺した。
孝孺おおいに数字を批して、筆を地になげうって、又大哭たいこくし、かつののしり且こくして曰く、死せんにはすなわち死せんのみ、しょうは断じて草す可からずと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
筆をなげうつて、嘆息して、た冷い寝床に潜り込んだが、少許すこしとろ/\としたかと思ふと、直に恐しい夢ばかり見つゞけたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
経之はその時、手にいじっていた火打石の一個を、殆どそれが決定的にそう抛打なげうつために用意されていたように、こちら向きになったはぎ野に打ち当てた。
野に臥す者 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
……しかもお前は産みの母の呪詛のろいの犠牲になっているばかりか、今や新しく種族の犠牲にその身を抛擲なげうとうと心掛けている
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)