“はう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハウ
語句割合
75.8%
羽搏4.0%
2.6%
2.2%
1.8%
1.3%
1.3%
0.9%
0.9%
0.9%
0.9%
0.9%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
地方0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
蚑行0.4%
0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
檜木ひのきさはら明檜あすひまき𣜌ねず——それを木曾きそはうでは五木ごぼくといひまして、さういふえたもりはやしがあのふか谷間たにあひしげつてるのです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
遠い礼拝堂で十五分毎に打つ鐘が、しろがねの鈴のやうに夜の空気をゆすつて、籠を飛んで出た小鳥の群のやうに、トビアスの耳のまはりに羽搏はうつ。次第に又家々に明りが附く。
乘組のりくんだふね帆柱ほばしらに、夕陽せきやうひかりびて、一ゆきごとたかきたとまつたはうつたとき連添つれそ民子たみこ如何いかかんじたらう。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
室には二箇所に、ストーブを据つけ、煙筒も燃えてしまふほど石炭をしつきりなしにはうり込んだ。
裸婦 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
とつてかへしてたすさうとするうち主要動しゆようどうのために家屋かおく崩壞ほうかいはじめたので、東湖とうこ突差とつさ母堂ぼどう屋外おくがいはうした瞬間しゆんかん家屋かおくまつた先生せんせい壓伏あつぷくしてしまつたが
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
かねはらなかれちまつてモウたれにも取られる気遣きづかひがないから安心して死んだのだがうも強慾がうよくやつもあつたもんだな、これ所謂いはゆる有財餓鬼うざいがきてえんだらう、なにしろ此儘このまゝはうむつてしまふのはをしいや
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
それは神官の着るやうなはうだの指貫さしぬきに模したものだつた。おまけに、ボール紙で造つた黒い冠、しやくの形をした板切れ、同じく木製の珍妙なくつだのいふ品々が揃つてゐた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
ひらいたが、びはしない、で、ばさりと諸翼もろつばさはうつとひとしく、俯向うつむけにくびばして、あのながくちばしが、みづとゞくやいなや、小船こぶねがすら/\とうごきはじめて、おともなくいでる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かけすゞり此處こゝへとおくよりばれて、最早もはや此時このときわがいのちもの大旦那おほだんな御目通おめどほりにてはじめよりのことを申、御新造ごしんぞ無情むじやうそのまゝにふてのけ、じゆつもなしはうもなし正直しやうぢき我身わがみまも
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お仕事の稽古けいこを口實に、毎日のやうに遊びはうけて、幾度も幾度も晩の御飯のお使を受けて歸るお此は、その日も下女に二三度無駄足をさして、とつぷり暗くなつてから
甲田も、此儘はうつて置く譯にもいかぬと思つたから、向ひ合つて腰を掛けた。
葉書 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
蹴飛すやら打つうたれつつかあひはては四邊もしんやみ上を下へとかへしけり斯るさわぎを見濟して捕手の役人聲々に上意々々と踏込ふみこむにぞ惡者わるもの共は是を聞コリヤたまらぬと一目驂もくさんやみを幸ひはう々に後を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
にぎりたてのおむすびが彼樣あうするとにくツつきませんし、そのはう香氣にほひぎながらおむすびをべるのはたのしみでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
質素しつそ』をあいするといふことを、いろ/\なこととうさんにをしへてせてれたのも祖母おばあさんでした。祖母おばあさんはよくあつしほのおむすびをにははうにつゝみまして、とうさんにれました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
この山を吾あゆむとき長崎の真昼まひるはうを聞きつつあはれ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
絹笠きぬがさみねちかくして長崎の真昼を告ぐるはうきこゆ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
しかし此推測の当れりや否やは、わたくしの能くはうする限でない。函嶺の第六日である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
また凡て羽翼つばさありてはうところの者は汝らにはけがれたる者なり汝らこれをくらうべからず。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「へえ、林檎林が出来るか。だが、この界隈かいわいぢや昔から林檎つてことは聞かないな、俺等わしら地方はうにやかないんぢやないかね。なあにさ、そりや、どうせ旦那衆だんなしゆうの道楽だから何だつて構はないやうなもののな。」
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
「割合に評判のわるくないはうでしたんですけど……矢張、あゝいふ人には、わるい虫がつきやすいですからな」
(新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
飛鳥ひてう孔雀くじやくはう縁飾へりかざり
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
これもつ相持あひぢする、ぜいなり伊尹いゐん(九七)はうり、百里奚りけい(九八)りよる、(九九)みなつて其上そのかみもとめしところなり
東河、名ははうあざなは文平、一号は払石ふつせきである。書をげん東江に学んだ。泊民名は逸、碩翁と号した。亦書を善くした。魚来は未だ考へない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
食事がおすみになると、おくみはテイブルの上をきれいに片づけて、番茶の匂ひのいゝのをはうじて持つて行つた。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
江流ゑんてんとしてはうてんをめぐる
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
吹かれつつはうぬぎすててかきつばたしづもる獄庭にはの花となりたり
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
濠州のジェイエリエ人伝うらく、大神ムーラムーラ創世に多く小さき黒蜥蜴を作り、もろもろ蚑行はう動物の長とす。
太史公たいしこういはく、司馬しば兵法へいはふむに、(三六)閎廓くわうくわく深遠しんゑんにして、(三七)だい征伐せいばついへども、いま其義そのぎつくす※あたはず、其文そのぶんごときは、また(三八)すこしくはうせり。
甚だしきはうや、浴後の薄衣うすぎや、皮膚の不潔や、すべて病因たることは、盡く自己の判斷と、他の批判と、即ち一個的及び相互的の注意によつて、之を避けねばならぬ。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)