“葬”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
とむら37.4%
ほうむ30.9%
はうむ11.1%
とむらい3.8%
ともら2.3%
とむ1.9%
とぶらひ1.5%
とむらひ1.5%
はふ1.5%
はふり1.5%
(他:17)6.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“葬”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.7%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
菊坂の六軒長屋は、わけの解らぬ不安にとざされたまゝ、町役人の監視の下に、お六のとむらひの仕度を急いで居りました。
カテリーナ・イワーノヴナは姉や伯母といっしょに、父のとむらいが済み次第、十日ばかりして、モスクワへ立ってしまった。
余は鶏柵内けいさくないのミズクサの木の根を深く掘って、こもつつんだまゝ眠った様なデカの死骸をほうむった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「仲よくほうむりてやりましょう。子供というものは死ぬまで面倒を見てやらなければならんこともようやく知り申した。」
姫たちばな (新字新仮名) / 室生犀星(著)
またなかには死者ししや石棺せきかんでなく木棺もくかんにいれてはうむつた石室せきしつおほくあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
それでお前は神と人道がお前に要求するだけのものはしたことになるのだ、彼女の正體、彼女のお前との關係は闇の裡にはうむれ。
学士。ええ。なるべく目に立たないようにしたいものです。とむらいの方なら、少しは盛大にしたって好いのです。死人をねたむものはありませんから。
彼は陳子文のとむらいの駒の音と、夜の外気に鳴る風琴の不気味をしとねのなかで聞いた。
地図に出てくる男女 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
これから孫のともらいをして、わたくしは山へでも這入はいってしまいます。
梨の実 (新字新仮名) / 小山内薫(著)
「親分、向島の藤屋の寮で、今日生きともらひがあるさうですね」
年も丁度七十歳に達したので、前年んで知り合ひの西福寺の和尚おしょうに頼んで生きとむらひを出してもらひ、墓も用意してしまつた。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
わしは何だかあの帆を見ると、とむらいの行列のはたのような気がしてなりません。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
想ふに杏春は生父の病を、其とぶらひを送り、故旧の援助を得て後事を営み、而る後京都を離れたことであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
とぶらひの前に、お嬢様のお好な花はなんであつたかと、諸方から問合せがあつた。
薔薇 (新字旧仮名) / グスターフ・ウィード(著)
谷中やなか天王寺てんわうじけるとむらひおくつたのである。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
我国では儀式とか祭とかとむらひとか云へば、午餐会がなくてはならないからである。
板ばさみ (新字旧仮名) / オイゲン・チリコフ(著)
火にはふる今をさかりの音聴けばおほかたは早やもほろびたるらし
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
たわらはよこは朝かげの花ならず夕かげにはふりみ墓べの花
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
明日に迫るは父のはふり、たのみに思ひしシヤウムベルヒ、君は彼を知らでやおはさん。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
明日に迫るは父のはふり、たのみに思ひしシヤウムベルヒ、君は彼を知らでやおはさん。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「やけにとむれえが流行はやるんだね。行きますよ、行くには行きますが、——何を嗅ぎ出しゃいいんで?」
「のう伊助どん、つかねえことを訊くようだが、お藤さんは月のさわりじゃなかったかな。よくあることよ。月の物のさいちゅうにゃあ婦女おなごはふっと魔が差すもんだ。ま、気が咎めて自滅したんだろ。とむれえが肝腎かんじんだ。」
幼き戸主の学ぶに先ちては食ふべきの急、食ふべきに先ちてははうむりすべき急、なほこれに先ちては看護医薬の急ありしにあらずや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「十日。晴。夜雨やう。今朝御出棺。西福寺さいふくじ自拝罷出じはいまかりいづ。」正寧のはうむりである。西福寺は浅草新堀端。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
お前も間尺ましやくに合はんと思ツてゐるだらうが、おれつまらんさ。或意味からいふとはふむられてゐるやうなものなんだからね。何しろ此のうちの淋しいことはうだ。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
はれ、無慚むざんな! こゝに若殿わかとのころされてござる、のみならず、二日ふつかはふむられてござったヂュリエットどのが、ついいまがたなっしゃれたやうにながして、ぬくいまゝで。
自分は閑静な車輛しゃりょうのなかで、先年英国のエドワード帝をほうぶった時、五千人の卒倒者をいだした事などを思い出したりした。
初秋の一日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
生きながらほうぶられると云うのは全くこの事である。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
子の父のそうはしるは、おのずかられ情なり、是れ理なり、礼にあらず道にあらずとさんや。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
冠帯してちょうすれども、退けばすなわ緇衣しい香烟茶味こうえんちゃみ、淡然として生を終り、栄国公えいこくこうおくられ、そうを賜わり
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「云わないとなら訊きはせぬ。命惜しさのこしらえ事、この甚五衛門はだまされぬぞ……さあ手を合わして尋常に成敗の刃を受けるがよい。亡き後は篤くとむろうてやる」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
なおその騒ぎの最中に、帳場の掛硯かけすずり曳出ひきだしからボロボロになって出て来た藤六の戸籍謄本によって、藤六が元来四国の生れという事……それにつれて、藤六は、その近まわりに一人も身よりタヨリの無い男という事がわかったので、葬式は自然近所ともらいといった形になった。
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
これ所謂いはゆる有財餓鬼うざいがきてえんだらう、なにしろ此儘このまゝはうむつてしまふのはをしいや
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
若くして、悲しくった、浪路にして見れば、一たん、そこからのがれて来た、松枝町の三斎屋敷になきがらを持ちかえされて、仰々ぎょうぎょうしく、おごそかなはぶりの式を挙げられようより
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
辛未かのとひつじ、皇太子、使をまたして飢者を視しむ。使者かへり来て曰く、飢者既にまかりぬ。ここに皇太子おほいこれを悲しみ、則ちりて以て当処そのところほふりをさめしむ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
そこでペンペのはなしをいたラランは、ふか自分じぶんわるかつたことをいて、ペンペをほほむつてくれた旅行者りよかうしやたちにすべてを懺悔ざんげした。
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
昨年あねが外国でくなりました時は、取敢えずおこつを嫂の実家の墓地へ同居させてもらっておきましたが、この度兄と一緒にまつることにいたしましたので、小田切家の墓所を新たにつくることになりまして、かろうとをしらえます間、一時
情鬼 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
かれその神避りたまひし伊耶那美の神は、出雲の國と伯伎ははきの國との堺なる比婆ひばの山をさめまつりき。
かれその大山守の命の骨は、那良なら山にをさめき。この大山守の命は土形ひぢかたの君、幣岐へきの君、榛原はりはらの君等が祖なり。