“とむろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
71.4%
戸室21.4%
7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じく夏ではあったけれども、芭蕉と反対に親しく笠島に実方中将の墓をとむろうて触目しょくもくした光景をそのまま言ったのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
その山の前に、戸室とむろというのが一つ聳えていましたが、それよりも一層いっそう紫いろをして、一層静かになって見えました。
不思議な国の話 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「云わないとなら訊きはせぬ。命惜しさのこしらえ事、この甚五衛門はだまされぬぞ……さあ手を合わして尋常に成敗の刃を受けるがよい。亡き後は篤くとむろうてやる」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)