“触目”の読み方と例文
読み方割合
しょくもく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じく夏ではあったけれども、芭蕉と反対に親しく笠島に実方中将の墓をとむろうて触目しょくもくした光景をそのまま言ったのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
桃若の句も鶯が片足あげてちょっと啼いて見たという、平凡な事柄のようでありながら、そこに一脈の生気が動いている。実際触目しょくもくの句なるが故に相違ない。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
何も女の罪深い事は髪のみに原因しているのではないが、唯この場合に触目しょくもくすると同時に、「女は罪深いものである」という言葉があるのを思い出し、「髪に罪深し」といったのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)