“しょくもく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嘱目61.5%
矚目11.5%
属目7.7%
触目7.7%
囑目7.7%
職目3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上屋敷は、八重洲河岸やえすがしの川ぞいにある。ろくは四万石、そして、彼はまだ若かった。時勢の新人で、俊才で、未来の老中をもって嘱目しょくもくされていた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鳩山文部大臣は東京人の政治家で将来を矚目しょくもくされてゐるやうだけれども、今迄のところ、政界にも、軍人にも、実業界にも、生え抜きの江戸ツ児はさう幅を利かしてゐないやうだ。
青春物語:02 青春物語 (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
教授の文章博士もんじょうはかせなどからも、俊才といわれたり、将来の逸材と、属目しょくもくされていた盛遠なのだ。
桃若の句も鶯が片足あげてちょっと啼いて見たという、平凡な事柄のようでありながら、そこに一脈の生気が動いている。実際触目しょくもくの句なるが故に相違ない。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
と、その将来を囑目しょくもくされていたのだった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呉用の案に、晁蓋ちょうがい、宋江ともに異議はない。そしてその場で発表された。もちろん、それ以外な細かな職目しょくもくもかなりあった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)