“触出”の読み方と例文
旧字:觸出
読み方割合
ふれだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いったん触出ふれだされた法令をそうたやすく変えることはできない、御改新を阻止し得なかったのはおれにも責任があるから、この要屋の裁きを利用して
改訂御定法 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
今度の触出ふれだしについて、梟娘はうしてもいの一番に願ひ出なければならないのであつたが、そのいえが富裕であるので、親たちも遠慮して差控へてゐるのを
梟娘の話 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
れまで新政府に出身しなかったのは、政府が鎖国攘夷の主義であるからこれを嫌うたのだ、仮令たとい開国と触出ふれだしてもその内実は鎖攘の根性、信ずるに足らずと見縊みくびったのである
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)