“ふれだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
触出83.3%
觸出16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
れまで新政府に出身しなかったのは、政府が鎖国攘夷の主義であるからこれを嫌うたのだ、仮令たとい開国と触出ふれだしてもその内実は鎖攘の根性、信ずるに足らずと見縊みくびったのである
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
総縫金銀摺箔一切着そうぬいきんぎんすりはくいっせつき申間もうすまじくという旧時もとの願いたてとお触出ふれだしのお書付に違ってるんだ
さても越前守には紀州より兩臣歸着きちやくにて逐一ちくいち穿鑿せんさく行屆たれば直樣すぐさま沐浴もくよくなし登城の觸出ふれだし有て御供揃ともそろひに及び御役宅おやくたくを出で松平伊豆守殿御役屋敷を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
觸出ふれだして天一坊は直樣敷臺より乘物のりものにて立出れば越前守は徒跣はだしにて門際もんぎはまで出て平伏す駕籠脇かごわきすこし戸を引ば天一坊は越前ゐるかと云に越前守ハツと御うけ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
天一坊へ申傳へるに伊豆守役儀と有ば是非に及ばず又明日參るべしとの事にてやが歸館々々きくわん/\觸出ふれだしければ天一坊は上段じやうだんの間より靜々しづ/\と下り立ちけるに引續いて常樂院大膳左京右門のともが玄關げんくわんさし歩行あゆみけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)