“門際”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もんぎわ72.7%
もんぎは27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おりから夕暮れで豪雨が降り、どうすることも出来なかったので、豪家らしい屋敷の門際もんぎわたたずみ、雨のやむのを待っていた。
一枚絵の女 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と、宅助がつかつか門際もんぎわへ寄ってゆくと、前後してきた甲比丹かぴたんの三次が、もうそこにいた組子の者に、腰をかがめて何かしゃべっている。すると
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さむいと見えて、かたすぼめて、両手を前で重ねて、出来できる丈外界との交渉をすくなくしてゐる。美禰子は此凡てにがらざる態度を門際もんぎは迄持続した。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
觸出ふれだして天一坊は直樣敷臺より乘物のりものにて立出れば越前守は徒跣はだしにて門際もんぎはまで出て平伏す駕籠脇かごわきすこし戸を引ば天一坊は越前ゐるかと云に越前守ハツと御うけ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)