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門際
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もんぎわ
ふりがな文庫
“
門際
(
もんぎわ
)” の例文
おりから夕暮れで豪雨が降り、どうすることも出来なかったので、豪家らしい屋敷の
門際
(
もんぎわ
)
に
佇
(
たたず
)
み、雨のやむのを待っていた。
一枚絵の女
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と、宅助がつかつか
門際
(
もんぎわ
)
へ寄ってゆくと、前後してきた
甲比丹
(
かぴたん
)
の三次が、もうそこにいた組子の者に、腰をかがめて何かしゃべっている。すると
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
このことと俊雄ようやく夢
覚
(
さ
)
めて父へ
詫
(
わ
)
び入り元のわが家へ立ち帰れば喜びこそすれ
気振
(
けぶ
)
りにもうらまぬ母の慈愛厚く
門際
(
もんぎわ
)
に寝ていたまぐれ犬までが尾を
かくれんぼ
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
さて、
三太夫
(
さんだゆう
)
が
更
(
あらた
)
めて礼して、送りつつ、
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
落葉
(
おちば
)
につゝまれた、
門際
(
もんぎわ
)
の
古井戸
(
ふるいど
)
を
覗
(
のぞ
)
かせた。覗くと、……
雨ばけ
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ちょうど、その時分、
虎
(
とら
)
の
門際
(
もんぎわ
)
の
辰
(
たつ
)
ノ
口
(
くち
)
に工部省で建てた工部学校というものが出来ました。
幕末維新懐古談:36 脂土や石膏に心を惹かれたはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
▼ もっと見る
霊廟そのものもまた平地と等しくその
床
(
ゆか
)
に二段の高低がつけてあるので、もしこれを第三の
門際
(
もんぎわ
)
よりして望んだならば、内殿の深さは周囲の装飾と薄暗い光線のために測り知るべくもない。
霊廟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
(と、洛東清水寺
成就院
(
じょうじゅいん
)
の住職、勤王僧
月照
(
げっしょう
)
の忠実の
使僕
(
しもべ
)
、
大槻
(
おおつき
)
重助は物語った)さて裏門から出て見ますると、その
門際
(
もんぎわ
)
に顔見知りの、西郷吉之助様(後の隆盛)が立っておられました。
犬神娘
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
門際
(
もんぎわ
)
まで駈け出して来て
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
門
常用漢字
小2
部首:⾨
8画
際
常用漢字
小5
部首:⾩
14画
“門”で始まる語句
門
門口
門出
門並
門司
門前
門附
門扉
門違
門跡