“三太夫”の読み方と例文
読み方割合
さんだゆう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしことさらに主人が立会たちあふほどの事ではない。そのやしき三太夫さんだゆうが、やがてくわを提げたじいやを従へて出て、一同えんじゅの根を立囲たちかこんだ。
雨ばけ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
すなわち今彼に向って「やあやあなんじは人間のしょうか河童のたぐいか」とどなっているのは、鬼河原家の三太夫さんだゆう氏の声にちがいない。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
妻の幸子はそのとき三十二歳だった、かの女も彦根藩の医師飯島三太夫さんだゆうのむすめで、幼少のとき池田家の養女となり太宰を婿に迎えたのである。
日本婦道記:尾花川 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)