日本婦道記にほんふどうき尾花川おばながわ
「そういう高価なものは困りますよ、そちらの鮒を貰っておきましょう」 書庫へ本を取りにいった戻りにふとそういう妻の声をきいて、太宰は廊下の端にたちどまった。相手はいつも舟で小魚を売りに来る弥五という老漁夫らしい、「そんなことを仰しゃらないで買 …
作品に特徴的な語句
下物かぶつ 忠義ただよし いや 白石しろいし つい くびす 鮮鯛まなだい 久濶きゆうかつ にせ むせ 惘然もうぜん なげう あつ たず 諄々くどくど かた 下賤げせん 主上しゅじょう おっ せがれ 俯向うつむ つま 僭上せんじょう こお 半刻はんとき 厨口くりやぐち 叡山えいざん 吝嗇りんしょく あき うめ そそ のど 嗚咽おえつ 嗣子しし 太宰だざい 如意にょい むし たけ かさ 幾許いくばく 弥五やご 忿怒ふんぬ 恐懼きょうく 慟哭どうこく おのの ひら 挙措きょそ ささ おお つか 日焦ひや せつ 有司ゆうし 東湖とうこ 枯蘆かれあし 極月ごくげつ 此処ここ ゆが みぎわ 火桶ひおけ さかずき 真吾しんご まぶ 秀驥ひでき はし 結飯むすび ふけ ふと ひざ 膳所ぜぜ 良人おっと 苛々いらいら 若狭わかさ 蒼白あおじろ えり はかま ふすま くど 論諍ろんそう 讃岐さぬき むさぼ にぎ 賜宴しえん 越後えちご 近江おうみ たっ さえぎ 酒肴しゅこう 隠棲いんせい かり
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