日本婦道記にほんふどうき萱笠すげがさ
「あたしの主人はこんど酒井さまのお馬脇に出世したそうですよ」 厚い大きな唇がすばらしく早く動いて、調子の狂った楽器のような、ひどく嗄れた声が止めどもなく迸しり出た。 「……お馬脇といえば武士なら本陣の旗もとですからね、足軽としてはこれより名 …
作品に特徴的な語句
きっ がい たっ ごしら あが たし ささ たん うら あか さえ うな かな つぶ むせ じょう なつ 甲斐がい 窓框まどがまち はず いぶ あき 躊躇ためら ほとば もた 主人あるじ 仔細しさい おっ 位牌いはい 俯向うつむ もた ひる かえ はら 厨口くりやぐち いや 叮嚀ていねい とが のど うわさ ふさ ほり 太息といき めと ねた 孤児みなしご もっと きっ 愕然がくぜん 慄然りつぜん あこが おお 昂然こうぜん まさ こわ くつ あふ すす 燎原りょうげん ひし 眩暈めまい にら 瞑目めいもく みは すく こも 糧秣りょうまつ 縹緻きりょう ひざ 舌鋒ぜっぽう 良人おっと つや あお むしろ 蔬菜そさい 藁屑わらくず のぞ くど 諏訪すわ にぎ ゆる あか いくさ のが 遠江とおとうみ ほこ
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