“藁屑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わらくず81.0%
わらくづ16.7%
もくず2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こけでぬるぬるした板橋の上に立って、千穂子は流れてゆく水の上を見つめた。藁屑わらくずが流れてゆく。いつ見ても水の上はきなかった。
河沙魚 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
卯平うへい勘次かんじとのあひだ豫期よきしてごとひやゝがではあつたが、丁度ちやうど落付おちつかない藁屑わらくづあしいてはにはとり到頭たうとうつくるやうに
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
土間には坐るべき荒むしろと、腰をかくべき切株などあり。ほかにすきくわの農具あり。打ちかけたる藁屑もくずなど散乱す。下のかたには丸太を柱ととしたる竹門あり。門の外には大樹あり。
蟹満寺縁起 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)