“藁沓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わらぐつ88.2%
わろうず5.9%
ワラグツ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竹の笠と、半合羽はんがっぱと、カルサンと、藁沓わらぐつといったようなものが、取揃えられてあるのを見ると、あれをお借りしようという気になりました。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
太刀の先があばらの骨に触れて、強い抵抗を受けたのを感じた。そうしてまた、断末魔の相手が、ふみつけた彼の藁沓わろうずに、下から何度もかみついたのを感じた。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ヒ→促音(「ネガひて」がネガテ、「掩ひて」がオホテ)、グ→ウ(「藁沓ワラグツ」がワラウヅ)などは院政時代からあらわれている。
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)