“藁火”の読み方と例文
読み方割合
わらび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気がついた時には、乃公おれ藁火わらびの傍に大勢に取巻かれていた。大方乃公が死んだと思って火葬にする積りだったのだろう。気の早い奴等だ。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
そうでなければ蕎麦粉そばこなどとともに練って、手毬てまりほどの大さに丸め、藁火わらびや炉の中に転がして焼いて一朝の飯の代りにした。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「おい、早く火を焚きな、火を。そんな……丸太ん棒を持って来たってどうなるもんか、藁火わらびだ、藁を持って来いやい」
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)