“藁屋根”の読み方と例文
読み方割合
わらやね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うちの裏門を出て小川に沿うて少し行くと村はずれへ出る、そこから先生の家の高い松が近辺の藁屋根わらやねや植え込みの上にそびえて見える。
花物語 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
パン、パンッ、と二つ三つ、弾音たまおとが宵の空にこだました。強右衛門は、藁屋根わらやねの下から脱兎のように駈け出すと、近くの桑畑へ駈けこんだ。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
薄月うすづきや」「淋しさや」「音淋し」「藁屋根わらやねや」「静かさや」「苫舟とまぶねや」「帰るさや」「枯蘆かれあしや」など如何やうにもあるべきを
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)