“茅屋根”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かややね90.9%
わらやね9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
沢庵は承知して、すぐ草履を穿いた。そして、丘の下に見える茅屋根かややねへ向って、大きな声で誰か呼んだ。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
高いドーム型の茅屋根かややねをもち、床に小石を敷いた・四方の壁の明けっぱなしの建物だ。マターファの家も流石さすがに立派だ。家の中は既に暗く、椰子殻やしがらの灯が中央にともっていた。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
昨日きのう降った雪がまだ残っていて高低定まらぬ茅屋根わらやねの南の軒先からは雨滴あまだれが風に吹かれて舞うて落ちている。草鞋わらじ足痕あしあとにたまった泥水にすら寒そうなさざなみが立っている。
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)