“藁葺屋根”の読み方と例文
読み方割合
わらぶきやね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
麦の畑をつらぬいた細い道は、向こうに見えるひょろ長いはんの並木に通じて、その間から役場らしい藁葺屋根わらぶきやね水彩すいさい画のように見渡される。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
うす雲の間から、れる弱い日影は、藁葺屋根わらぶきやねの上に照って、静かな、長閑のどかな天気でありました。やがて大暴風雨おおあらしのする模様などは見えませんでした。
嵐の夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かは可恐おそろしさに氣落きおちがして、ほとんこしたないをとこを、女房にようばういて、とほくもない、ゑんじゆ森々しん/\つた、青煉瓦あをれんぐわで、藁葺屋根わらぶきやねの、めう住居すまひともなつた。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)