“茅葺屋根”の読み方と例文
読み方割合
かやぶきやね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見れば畑の隅に一軒の茅葺屋根かやぶきやねが見える。この六条の里がまだ開けないうちからあったような純然たる百姓家だった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遠見の北廓を書割にして、茅葺屋根かやぶきやねの農家がまだ四五軒も残っていて、いずれも同じ枯竹垣を結びめぐらし、その間には、用水堀やせきの跡などもあろうと云った情景。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その当時には、まだその土手下のあたりには茅葺屋根かやぶきやねの家がところどころ残っていたが、或る日、花火がその屋根の一つに落ちて、それがもとで火事になったのである。
幼年時代 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)