“茅葺門”の読み方と例文
読み方割合
かやぶきもん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この横須賀村に古い代々の土着農で、二棟の大きな母屋や、茅葺門かやぶきもんや、生樹垣いけがきけやきの防風林や、すべて彼の幼少の頃から少しも変っていない。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふる茅葺門かやぶきもんを出ると、道はすぐ湖畔の街道に出る。諏訪湖の西空にはまだ残照が仄明ほのあかるい。内蔵助利三は、街道の彼方へしばらく眼をすましていた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山門といっても何の金碧きんぺきもない茅葺門かやぶきもん。本堂も貧しい寺だった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)