“茅葺家”の読み方と例文
読み方割合
かやぶきや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
智恵子の泊つてゐる浜野といふ家は町でもズツと北寄の——と言つても学校からは五六町しかない——寺道の入口の小い茅葺家かやぶきやがそれである。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
兄の少年の眼にはかつて栄えたところとはうしても見えなかつた。闇の田圃たんぼの中に、五六軒茅葺家かやぶきやがあつて、其処そこから灯が唯ちら/\見えた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
一二度其婿が細君と一緒に、柴垣の奥の古い汚い茅葺家かやぶきやに来て泊つて行つたことなどもあつた。其時近所の評判は大変で、えらい婿さんが出来たなどゝ噂し合つた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)