“茅葺堂”の読み方と例文
読み方割合
かやぶきどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見れば、寺とは名のみの、ひどい茅葺堂かやぶきどうが一宇と、僧の住むあばら屋が、堂の裏にあるだけに過ぎない。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それも、権威ある寺では、立ち入りなど許さぬが、藤井寺は往年の洪水こうずいで荒廃したままだった。本尊の石川観音の御相みすがたが、からくも茅葺堂かやぶきどうに守られている程度である。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)