“かやぶきやね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茅葺屋根85.7%
萱葺屋根14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その当時には、まだその土手下のあたりには茅葺屋根かやぶきやねの家がところどころ残っていたが、或る日、花火がその屋根の一つに落ちて、それがもとで火事になったのである。
幼年時代 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
下にはまずまばらに茅葺屋根かやぶきやね、大根の青い畑が連って、その下に温泉場、二階三階、大湯から出る湯の煙、上を仰ぐと、同じはたけ斜坂さか爪先つまさき上がりになっている間に一条ひとすじの路がうねうねと通って
ネギ一束 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
そのとたんに、竹童はおもわずひじをまげて顔をよけた。まえの萱葺屋根かやぶきやねの家から、るようなするどい目がキラッとこちらへ光った。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)