忘れえぬ人々わすれえぬひとびと
多摩川の二子の渡しをわたって少しばかり行くと溝口という宿場がある。その中ほどに亀屋という旅人宿がある。ちょうど三月の初めのころであった、この日は大空かき曇り北風強く吹いて、さなきだにさびしいこの町が一段と物さびしい陰鬱な寒そうな光景を呈して …
作品に特徴的な語句
やじ 復習さらっ 何時いくじ ひも 日中おひる 老父おやじ おち ごん 旅宿はたごや 旅装なり こころ 一端はし 風采みなり ほとり ひか 何心なにげ 絶頂いただき まな 殷々にぎにぎ 朗々ほがらか 旅客りょかく がた つの 茶菓ちゃか ひと 便びん かご 突然だしぬけ 出発たっ くす 水際みぎわ もの さん 夕陽せきよう 大分おおいた うらら あざ ふう くら どう 退 ちまた 舟子ふなこ 膝下ひざもと すじ はた 燈火あかり ともしび 漸々ぜんぜん 漢子おとこ 溝口みぞのくち 油然ゆぜん おそ 春海しゅんかい 明日あした あか なつ おぼ 微笑ほほえみ 復習さら 帰途かえりみち 小路こみち 宮地みやじ 名利めいり おんな はい くだ 今夜こよい 大要あらまし 俗謡うた 体躯からだ 厨房くりや からだ 壮漢わかもの 不幸ふしあわせ 出発 なか 今日きょう 脚絆きゃはん うち そで 袍巻かいまき へび 虚空こくう 蒼味あおみ 草鞋わらじ 今宵こよい 船首へさき 船頭せんどう 船方ふなかた にお 元旦がんたん