“厨房”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうぼう48.3%
くりや37.9%
だいどころ3.4%
いたまえ3.4%
かって3.4%
ちゆうばう3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
厨房ちゅうぼう(料理場)へ入るてまえの細土間に、ずらと野太刀が十数本ならべてある。気になって仕方がないので、つい若者に訊いてみた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
店の番をしながら、暇をみて蕈を採る、採った蕈は中社まで持って帰り、あちらこちらの坊の厨房くりやにわけてやるのだと云った。
月夜のあとさき (新字新仮名) / 津村信夫(著)
厨房だいどころすみからすみまでけむりで一ぱいでした、公爵夫人こうしやくふじん中央まんなかの三脚几きやくきつてッちやんにちゝましてました、それから料理人クツク圍爐裡ゐろり彼方むかふ
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
裏街の小料理屋で、女房と小僕しょうぼくを使って、李小二は厨房いたまえも自分でやっている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またはずして、厨房かってに戻り、腰を叩いて
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
細君は厨房ちゆうばうに働いてゐて色の黒い満洲人の小娘がひとり、れない手附でデン/\太鼓を振りながら赤ん坊をあやしてゐた。少し月足らずで生れたとか云ふせた赤ん坊だ。
南京六月祭 (新字旧仮名) / 犬養健(著)