“小僕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうぼく42.9%
こしもべ14.3%
わたくし14.3%
こもの14.3%
ボーイ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人その言葉に従い、家内のものを残らずその前をとおらしめしに、一小僕しょうぼくの過ぐるに及んで幣束たちまちにふるい動けり。衆人大いに驚き、恐れて神妙なりといえり。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
おまけに小僕こしもべの命松丸が、炉部屋ろべやのとなりに、さんばらな童頭わっぱあたまだけを夜具から見せて、熱臭く寝こんでいた。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
下人 おかたさま、お客人きゃくじんわたらせられ、御膳部ごぜんぶました、貴下こなたをばおめしひいさまをばおたづね、乳母おんばどのはお庖厨だいどころ大小言おほこゞとなにもかも大紛亂おほらんちき小僕わたくしめはこれからお給仕きふじまゐらにゃなりませぬ。
... 佐渡か沖の島か遠い所へ、こいつも小僕こものとして売ってやる。……さあお前達!」と云いながら、手下の人買を見廻したが、「こいつら二人を引っ担いで行け!」
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
美食と酒にんで、寝台にゴロとしていると、例の老軍卒が、旅館ホテル小僕ボーイのように、おきまりの食器のとり片づけに入ってきた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)