小僕こしもべ)” の例文
おまけに小僕こしもべの命松丸が、炉部屋ろべやのとなりに、さんばらな童頭わっぱあたまだけを夜具から見せて、熱臭く寝こんでいた。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分でもまた、後悔はしていたが、寝小便たれの命松丸めいしょうまるも、ここへ来ては、気性もすっかり快活になって来たし、また小僕こしもべとして調法でもあったから、兼好の悔いは、つぐなわれて余りがあった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)