“小遣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こづかい50.7%
こづか30.0%
こづかひ15.0%
こづけえ2.9%
いりよう0.7%
こづが0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青年時代、友達と二人で、小遣こづかいもなくて退屈していた時、「ゴミ隠し」を少し大きくしたような遊びを思いついて興じたことがある。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
病気は腎臓じんぞうに神経痛で、気象のはっきりした銀子が気に入り、肩や腰をさすらせたりして、小遣こづかいをくれたり、菓子を食べさせたりした。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
…………兄さんも阿母さんから、初中しよちう内密ないしよ小遣こづかひを戴き乍ら…………阿母さんが被仰る通り女の様に衣服きものなんか買ふのは馬鹿々々しい。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
いのがあつたら二つばかりかついツて、ねえさんが小遣こづけえれやしたから、何卒どうぞわつし丁度ちやうどさそうな世辞せじがあつたらうつておんなせえな。
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
られた、られたッて、幾干いくらばかり台所の小遣いりようをごまかして来やあがったか知らねえけれど、てめえがそのつらで、どうせなけなしの小遣だろう、落しっこはねえ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つね/″\たからのやうに大事だいじがりて、につくものずいりし手綱染たづなぞめおびあげもそのまゝにありけり、いつも小遣こづがひの塲處ばしよなる鏡臺きようだい引出ひきだしをけてるに
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)