“掏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
91.4%
すく4.3%
1.4%
1.4%
1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
聞くものはなし、一体何時頃か知らんと、時計を出そうとすると、おかしい、られたのか、落したのか、鎖ぐるみなくなっている。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
紅蓮ぐれんの魚の仏手にすくい出されて無熱池に放されたるように我身ながら快よく思われて
良夜 (新字新仮名) / 饗庭篁村(著)
誰か、お前から俺があの栓を受取るのを見ていて、人込みを利用して、俺の衣嚢ポケットからったに違いない。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
そしてその間何時も糸は紡ぎ出してゐて、それを二重に——三重に——それをよせ集めてひつつけ、普通の綱のやうにしてひ合はせる。
貴娘あなた知らんのならお聞きなさい。頃日このごろの事ですが、今も云った、坂田礼之進氏が、両国行の電車で、百円ばかり攫徒すりられたです。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)