“な”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
8.7%
7.0%
6.0%
5.6%
5.6%
5.1%
4.7%
4.1%
4.0%
3.6%
(他:2813)45.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ねえや、こえ、こえ。)といいながらだるそうに手を持上げてその蓬々ぼうぼうと生えた天窓あたまでた。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
象牙ぞうげのおはしを持ってまいりましょうか……それでのどでますと……」婆やがそういうかいわぬに、
碁石を呑んだ八っちゃん (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「それは人間の眼には見えないほど小さな丸薬だ。それを飲めばどんなテンカンでもすぐになおる。嘘だと思うならめて見ろ」
豚吉とヒョロ子 (新字新仮名) / 夢野久作三鳥山人(著)
「しかしそれでいて、私どもにはあとで、めこくられて、扱いまわされたという、後口に少し嫌なものが残されました。」
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
一度平気でそこを通り抜けたら、れれば馴れるほど、親しみが増すだけで、恋の神経はだんだん麻痺まひして来るだけです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
芳江は元来母やあによめついていたが、いざとなると、お重だけでも不自由を感じないほど世話の焼けない子であった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
窓際に差し出ている碧桐あおぎりの葉が黄色くむしばんで、庭続きのがけの方の木立ちにかなかないていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
持統天皇の吉野行幸は前後三十二回にも上るが、杜鵑ほととぎすく頃だから、持統四年五月か、五年四月であっただろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
弘のよくふとった立派な体格は、別れを告げて行く岸本に取って、くなった恩人をのあたりに見るの思いをさせた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それも彼所にあゝ遣って入らっしゃる事も存じませんで…あの御新造がおくなりで…それから此方こちらへ入らっしったので
旧里静岡に蟄居ちっきょしてしばらくは偸食とうしょくの民となり、すこともなく昨日きのうと送り今日と暮らす内
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
師範学校に入ったのも、その業をえて教員となったのも、皆学資給せざるがために、やむことをえずしてしたのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
けれどもどうしてもほとゝぎすくやといふと、ほとゝぎすがいてゐる實際じつさい樣子ようすうかびます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
しばらくすると、こんどは、あちらから、こちらへ、カッポ、カッポとちかづくひづめのおとこえました。
赤い姫と黒い皇子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして二品ふたしなばかりの料理をあつらえて、申しわけに持って来させたビイルを、めるようにちびちび飲んでいた。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
めたようなひょっとこ顔が馬鹿踊りに熱している。足拍子も口囃子くちばやしと一緒に、だんだん荒くなって来て、
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おじいさんは、なにもかもわすれてしまいました。そして、すぐにいている子供こどものそばに近寄ちかよりました。
雪の上のおじいさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、くのをやめて、とぼとぼと、それから、さけいに酒屋さかやほうへとあるいてゆきました。
幸福のはさみ (新字新仮名) / 小川未明(著)
有「んだか飛鳥山でお前さんがお助けなすった粂野美作守の御家来の渡邊織江とかいう人がお嬢さんを連れて礼に来ましたよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
『ですから、那麼事こんなこといてはにもわからんのです。議論ぎろんするちからいのです。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
れぬ紅白こうはくさま/″\のはな咲亂さきみだれて、みなみかぜがそよ/\とくたびに
それてもおかせください。おみゝはいれば、わたくしわたくしだけで
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
と、をつとは四五けんむかうにつてゐる子供こどもはういろどりしたゴムまりげた。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
少年せうねん端艇たんてい野球等やきゆうとうほかひまがあるといしげる、のぼ
一向いつかう變則へんそく名所めいしよいて、知識ちしき經驗けいけんかつたかれ
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
すなむる心地こゝちして、珍菜ちんさい佳肴かかうあぢはひく、やう/\に伴食しやうばんすれば
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
きまりの悪そうなのも道理、この屋台店の主婦というのが、本郷の山岡屋の内儀ないぎのお滝がれのはてでありました。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
矢張やつぱり、病院びやうゐんうらんでるんですかねえ、だれかがつてさ、貴方あなた。」
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もう助かる望みがないと心を決めてしまったので、初め私の元気をすっかりくした、あの恐怖の念が大部分なくなったのです。
「なにしろ、たんだ一撃ちで、清十郎は左の手だか右の手だか、どっちか一本くしちまった。それが木剣だというからすごい」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暫時しばらく彼女は家の門口に立って、垣根のところから南瓜のり下ったようなわびしい棲居すまいのさまを眺めた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
絶命してから、まだ一時間と経っていないことは、屍体の腋下えきかにのこるま温い体温や、帆村の参考談から、証明された。
麻雀殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ばばは、しかと。――離せばえて、そのままほろりと、小舟のへりから落ちてしまいそうな、お通の体を抱きしめて、
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
溜息をする者、啜り泣く者、列を放れてよろめく者、恐怖おそれ疲労つかれとで若者達は、え切っているように思われた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
然るに只管珍饌異味を搜求して調理せんとし卻て日常の飯をすこと甚だ疎なるを致すが如きは、正しきを失つて居るのである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
(梅あるも雪なくんば精神ならず、雪あるも詩なくんば人を俗了す。薄暮詩成りて天又た雪ふり、梅と併せて十分の春をす。)
閑人詩話 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
けれども男の人たちも登美子さんと同じように私の親切を浮気のせいだと心得て、たちまちれて口説いたり這いこんだりする。
青鬼の褌を洗う女 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
その度に譲吉は、夫人から受くる恩恵にれて、純な感謝の念が、一回毎に、薄れて行かぬよう、絶えず自分の心を戒しめて居た。
大島が出来る話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ジョン少年はかいあやつりドンドン小舟を進ませる。空は晴れ、海はぎ、大変長閑のどか日和ひよりである。
嵐の後のぎを見測らつて、林太郎と平次から、改めて父庄司右京と、殘る親類達にことの經緯いきさつを説明して聽かせます。
ぢつとしてゐても動悸どうきがひどく感じられてしづめようとすると、ほ襲はれたやうに激しくなつて行くのであつた。
哀しき父 (新字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
悪いようだが封じが固いだけに、お開けて見たくなるは人情で、これから開封して見ますと、女の手で優しく書いてあります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
草のごとく人をぎ、にわとりのごとく人をつぶし、乾鮭からさけのごとくしかばねを積んだのはこの塔である。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
雪之丞は、引きつけていた匕首を、サッと揚げた。そこに隙が出来たと見たか、も一人の弟子、ダッと、躍り込んで、いで来る。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
厳重な取調を受けても一から十まで「知りませぬ」「わかりませぬ」の一点張りで、女のようにヒイヒイくばかりであった。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
同時に、くが如く、吠えるが如き声が岸の上に聞えた。従者の柴橋大力介しばばしだいりきのすけと後藤彦九郎であった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
少しれたらばと、く日をつえに、一度逢い、二度逢い、三度四度と重なるたびに、小野さんはいよいよ丁寧になる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
黒門町。自宅の前。格子を開けようとしてのぞくと、見れない麻裏あさうらが一足、かれの帰りを待ち顔に並んでいる。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
能の作者は、かくして結局、神秘的存在となって行くように思うのは私が無学だからであろうか。それとも思いしであろうか。
能とは何か (新字新仮名) / 夢野久作(著)
いずれも仏眼もてれば仏国のジル・ド・レッツが多数の小児を犯姦致死して他の至苦を以て自分の最楽としたに異ならぬ。
私もいやではないが、私の生きている歓びと苦しさのい交った光輝というような核心的なものが、現在の腕ではつかまるまい。
そこに一貫しているものは稚い恋心と下町の情緒、吉原界隈の日常生活中の風情、その現実と夢とをい合わせた風情である。
私たちの建設 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「わが欲情、隊商カラバンの如くかたに向ふ時、なれが眼は病める我が疲れし心を潤す用水の水なり。」と云ひ、又、
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
天照らす大御神高木の神の命もちて問の使せり。うしはける葦原の中つ國に、が御子の知らさむ國と言よさしたまへり。
古い由緒も、非常識な夫の手にかかっては、解剖のあとの屑骨くずぼねなどをげこんで置く地中の屑箱にしか過ぎなかった。
俘囚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
椋島むくじま技師は大臣のさし廻してくれたほろふかい自動車の中に身をげこむと、始めて晴々しい笑顔をつくった。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
わたしたちは、はなや、えんどうのはなうえびまわっているだけなら、まちがいはありません。
ちょうと怒濤 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるいは雲雀ひばりに化して、の花のを鳴き尽したるのち、夕暮深き紫のたなびくほとりへ行ったかも知れぬ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ときすで東隣ひがしどなり主人しゆじんいへがべろ/\とめつゝあつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
懷を探ると、取出したのは青錢が五六枚。一枚々々に口でめて、ピユーツ、ピユーツと得意の投げ錢が夜風をります。
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