“土龍”のいろいろな読み方と例文
新字:土竜
読み方割合
もぐら75.0%
もぐらもち11.1%
モグラ8.3%
むぐらもち2.8%
むぐろ2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「松明仕掛けの睡り薬で参らすんだ。その作り方は、土龍もぐら井守いもり蝮蛇まむしの血に、天鼠、百足むかで、白檀、丁香、水銀郎の細末をまぜて……」
猿飛佐助 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「茂兵衞だつて、鳥や土龍もぐらもちぢやありませんよ。あの箱の中のやうな庭からどこをどう逃げ出したといふんで? え、親分」
闇の中にばかりツブつて居たおれの目よ。も一度くわつとミヒラいて、現し世のありのまゝをうつしてくれ、……土龍モグラの目なと、おれに貸しをれ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
うだ、うつくしからう、おたまつておのれめかけだ。むゝ、いや、土龍むぐらもちのやうなやつだが、これうつくしいとをつけた眼力がんりきだけは感心かんしんぢやわ。だが、これ、代物しろもののくらゐのやつると、かならぬしがあるとおもへ。
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
此方こちら焚火たきびどころでい。あせらしてすゝむのに、いや、土龍むぐろのやうだの、井戸掘ゐどほり手間てまだの、種々いろ/\批評ひひやうあたまからかぶせられる。