“もぐら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:モグラ
語句割合
土竜35.1%
土龍35.1%
土鼠14.9%
鼹鼠9.5%
土豚1.4%
田鼠1.4%
1.4%
鼹手1.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
過去と称する盲目の巨大な土竜もぐら彷徨ほうこうするのが暗黒の中に透かし見らるる、広大なる土竜もぐらの穴であって
土竜もぐらの塚は、そこで、インドふうに建てられた小屋そのまま、ひとかたまりになって小さな村を形づくっている。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
——今日も、ここにいると、折々妙な地ひびきがズンと体につたわってくる。敵の土龍もぐら作戦がだいぶ進んでいるのらしい。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
赤い秋草の根には、土龍もぐらの掘りちらした土が乾き、民家の軒に干してある洗濯物のしずくがぽとぽと落ちていた。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この日一年中の害鳥害獣を追い払う所作しょさありや否。からす土鼠もぐら以外に、この日駆逐せられるものは何々か。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
粘質壌土ではあり、土鼠もぐら穴は十分に塞いだつもりだったので、これ以上は手の下しようが無かった。
黒い地帯 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
讀者よ、霧峻嶺たかねにて汝を襲ひ、汝物を見るあたかも鼹鼠もぐらが膜を透してみるごとくなりしことあらば、おもへ 一—三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
その主人公の俺というのが、鼹鼠もぐらいたちか、とにかくそういう類のものには違いないが、それが結局最後まで明らかにされてはいない。
狼疾記 (新字新仮名) / 中島敦(著)
昨日きのう富家ふうかの門を守りて、くびに真鍮の輪をかけし身の、今日は喪家そうかとなりはてて、いぬるにとやなく食するに肉なく、は辻堂の床下ゆかしたに雨露をしのいで、無躾ぶしつけなる土豚もぐらに驚かされ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
冬枯の草で蔽われているところを田鼠もぐらが恣に歩くので、掘りかえされた土が小さい山の様になって幾つも見えていた。
ドナウ源流行 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
秩父の奥山で散々苛め抜かれて、藪潜りにかけては魚が水を泳ぎもぐらが土を潜るようなものだと、おおいに得意になっていた鼻先を、青竹の笞でいやという程弾き飛ばされて、忽ちへし折られて仕舞った。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
元祖本家黒焼屋の津田黒焼舗と一切黒焼屋の高津黒焼惣本家鳥屋市兵衛本舗の二軒が隣合せに並んでいて、どちらが元祖かちょっとわからぬが、とにかくどちらもいもりをはじめとして、虎足、縞蛇、ばい、蠑螺、山蟹、猪肝、蝉ぬけ皮、泥亀頭、鼹手もぐら、牛歯、蓮根、茄子、桃、南天賓などの黒焼を売っているのだ。
大阪発見 (新字新仮名) / 織田作之助(著)