“土鼠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もぐら82.4%
もぐらもち17.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ土鼠もぐらのように、命のある限り、掘り穿っていくほかには、何の他念もなかった。彼はただ一人拮々きつきつとして掘り進んだ。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)
パリサイ人らが構えたわなには土鼠もぐらはかかるかもしれないが、小鳥のように天空高く飛び上がるイエスはかかり給いません。
熟々つら/\かんがふるにてんとんびありて油揚あぶらげをさらひ土鼠もぐらもちありて蚯蚓みゝずくら目出度めでたなか人間にんげん一日いちにちあくせくとはたらきてひかぬるが今日けふ此頃このごろ世智辛せちがら生涯しやうがいなり。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
こんな奴は自分で自分の身体からだを弱くしようしようと掛かっている馬鹿者と見える。太陽の光線ひかりに当るのが左程さほどこわければ、来生らいせい土鼠もぐらもちにでも生れ変って来るがいい。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)