“土間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どま98.9%
にわ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しばらくするとドカドカと二、三人の人が、入りのすくない土間どまの、私のすぐ後へ来た様子だったが、その折は貞奴の出場でばになっていた。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
土間どまから眼を放したお延は、ついに谷をへだてた向う側を吟味ぎんみし始めた。するとちょうどその時うしろをふり向いた百合子が不意に云った。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
楯井さんは、黙って土間にわにあった太い長い棒切を握って、そっと外に出て見た。井戸のすぐ側の太い樹の切株の上に、青い大きな光る珠がのっていた。
惨事のあと (新字新仮名) / 素木しづ(著)