“土間炉”の読み方と例文
読み方割合
どまろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やぶの蔭に赤い火が見えた。荒物などを傍らに売る掛茶屋があって、土間炉どまろにゆたかな火を焚いているのだった。
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
片隅の土間炉どまろから、まきの炎が大きく立つ。外が暮れてくるほどに、この中は赤々と浮いてきた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三次は、なれなれしく門小屋の土間炉どまろへしゃがみこんで、煙草たばこ入れをとりだしていた。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)