“吟味”の読み方と例文
読み方割合
ぎんみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土間どまから眼を放したお延は、ついに谷をへだてた向う側を吟味ぎんみし始めた。するとちょうどその時うしろをふり向いた百合子が不意に云った。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
男なら酒のよしあしをやかましくいう酒みのように、ものの吟味ぎんみを注意深くするようになれば、料理のよしあしが語れるわけである。
味覚馬鹿 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
また、地方吟味ぎんみ税取立ぜいとりたて、岡崎浜松の勘定方や軍需品の買入役など、およそ経済方面の要務は、ほとんど兼ねているといっていい。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)