“もぐらもち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鼹鼠31.6%
土竜31.6%
土龍21.1%
土鼠15.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
予が聞き及ぶところ、野槌の大きさ形状等確説なく、あるいは鼹鼠もぐらもち様の小獣で悪臭ありというが、『沙石集』の説に近い。
「あたしが起きてるのに、眠るって法があるの。土竜もぐらもちみたいに、布団の中に頭からもぐりこんでさ……。お起きなさいったら。起きて頂戴よ。」
溺るるもの (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「何、賊だ。」と、人々は眼を皿にして衾の周囲まわりにどやどやとあつまった。重太郎は土龍もぐらもちのように衾の下でうごめくのであった。が、彼も流石さすがに考えた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
こんな奴は自分で自分の身体からだを弱くしようしようと掛かっている馬鹿者と見える。太陽の光線ひかりに当るのが左程さほどこわければ、来生らいせい土鼠もぐらもちにでも生れ変って来るがいい。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)