“地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ち42.8%
じ25.4%
つち18.4%
ぢ7.5%
ところ2.1%
ヂ1.0%
くに0.6%
ツチ0.4%
トコロ0.4%
プラツツ0.2%
じい0.2%
ぢい0.2%
どこ0.2%
ゲー0.2%
ジ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだ昨日(きのう)降(ふ)った雨(あめ)の水(みず)が、ところどころ地(ち)のくぼみにたまっていました。その水(みず)の面(おもて)にも、日(ひ)の光(ひかり)は美(うつく)しく照(て)らして輝(かがや)いていました。
幾年もたった後 (新字新仮名) / 小川未明(著)
と言(い)いながら、まさかりをほうり出(だ)して、いきなり熊(くま)に組(く)みつきました。そして足(あし)がらをかけて、どしんと地(じ)びたに投(な)げつけました。
金太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
と、いうことは素気(そっけ)ないが、話を振切(ふりき)るつもりではなさそうで、肩を一(ひと)ツ揺(ゆす)りながら、鍬(くわ)の柄(え)を返して地(つち)についてこっちの顔を見た。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
馬方(うまかた)と馬方(うまかた)が喧嘩(けんくわ)をはじめました。砂(すな)ツぽこりの大道(だいどう)の地(ぢ)べたで、上(うへ)になつたり下(した)になつたり、まるであんこ の中(なか)の團子(だんご)のやうに。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
すなはちその島より傳ひて、吉備(きび)の國に幸でましき。ここに黒日賣、その國の山縣(やまがた)の地(ところ)一一におほましまさしめて、大御飯(みけ)獻りき。
其原始的の用途を考へることが出来るので、かの大嘗会の纛幡(タウバン)の竿頭の飾り物も、後世のは籠を地(ヂ)として黒鳥毛を垂したものである。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
また伊迦賀色許男(いかがしこを)の命に仰せて、天の八十平瓮(やそひらか)七を作り、天つ神地(くに)つ祇(かみ)の社を定めまつりたまひき。
慕ひあまるこゝろ 額にあつまりて、うちつけらるゝ 地(ツチ)の上かな
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
それで、「地(トコロ)得ぬ玉作り」と言ふのだと言ふやうになつてゐる。そしてそれに就いての説明として、名高い歴史上の事実をずつと使つて来た。
国語と民俗学 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
併しこの世界は魂あるものゝ主觀を離れて實現の地(プラツツ)を持つてゐないのである。(五月、鵠沼)
三太郎の日記 第三 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
ちよとはなし、神の云うこと聞いて呉れ、悪しきの事は云わんでな、この世の地(じい)と天(てん)とを形(かた)どりて、夫婦を拵えきたるでな、これはこの世の始だし。
ドナウ源流行 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
『あしきをはらうて、救けたまへ、天理王のみこと。……この世の地(ぢい)と、天とをかたどりて、夫婦をこしらへきたるでな。これはこの世のはじめだし。……一列すまして甘露台。』
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
御承知の通、小諸は養蚕地(どこ)ですから、寺の坊さんまでが衣の袖を捲(まく)りまして、仏壇のかげに桑の葉じょきじょき、まあこれをやらない家は無いのです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
いくらか枯れた芝生めいた毛布で、地(ジ)が出ていても今のスフよりは何層倍かましでしょう。