“素地”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
したじ29.2%
きじ25.0%
そじ25.0%
きぢ12.5%
しらき4.2%
そち4.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“素地”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 仏教 > 仏教教理・仏教哲学100.0%
哲学 > 仏教 > 経典100.0%
芸術・美術 > 音楽 > 音楽史 各国の音楽30.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「すべてはわが大望の素地したじだった。そして義貞もまた、この尊氏の土持つちもちしてくれた一人とすれば憎くもない」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平生から彼を軽蔑けいべつする事において、何の容赦も加えなかった津田には、またそういう素地したじを作っておいた自覚が充分あった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あまり濃く紅をつけたり、顔一面に厚く白粉を塗ったがために、せっかくの素地きじがかくれて、まるでお化けのように見えることがあります。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
顔や肌の素地きじ天性うまれつきだから、どんなに磨いたところで、しれていますが、しかし心の化粧は、すればするほど美しくなるのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
誤ったにもせよなんらかの実験、なんらかの推理のあらかじめ素地そじをなしたものが、必ずあったはずと思う。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
五寸余りの素焼の泥人形——鼻の形、脣の形、それから、白い、大きい眼が、薄気味悪く剥き出していて、頭髪さえ描いてない、素地そじそのままの、泥人形であった。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
そこで素地きぢを洗ひ出す必要があつたのであらうが、當今の芝居で見るやうな、場違ひの、エロつぽいものも澤山あつたものと思へる。
凡愚姐御考 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
村とはいふものの、途方もなく惨めな部落だつたので! 素地きぢのままで何も塗つてない丸太小屋が十軒ほど、そこここと原つぱのまんなかに剥き出しに突つ立つてゐたきりぢや。
木も素地しらきよりは黒で塗つたものが多く、一時の日本橋、柳橋、両国橋、永代橋など、皆これでないものはない。
東京の風俗 (新字旧仮名) / 木村荘八(著)
十歳の神童になる代りに、百代の英雄音楽家としての素地そちを築き上げることが出来たのである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
音楽家としての素養そようが、一朝一夕には得難えがたいことを知ると、ライプチッヒ大学の音楽学生として、良師ワイリングの下に六か月の大精進だいしょうじんを続け、和声学と対位法の大体を修得して、自分の翼で飛ぶ素地そちを作ったのである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)