“きぢ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生地48.0%
木地16.0%
紀路12.0%
素地12.0%
布地4.0%
胎土4.0%
4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
英詩人野口米次郎氏の頭の天辺てつぺんはやくから馬鈴薯じやがいものやうな生地きぢを出しかけてゐた。氏は無気味さうに一寸それに触つてみて
やがまたれい丸太まるたわたるのぢやが、前刻さつきもいつたとほりくさのなかに横倒よこだふれになつてる、木地きぢ丁度ちやうどうろこのやうでたとへにもくいふがまつうわばみるで。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
紀路きぢはるけし三熊野みくまの
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
村とはいふものの、途方もなく惨めな部落だつたので! 素地きぢのままで何も塗つてない丸太小屋が十軒ほど、そこここと原つぱのまんなかに剥き出しに突つ立つてゐたきりぢや。
ついでに布地きぢのサムプルも一緒に封入しておきましたからお心のまゝにお選びになつて下さい。
〔婦人手紙範例文〕 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
そこに胎土きぢがもつ或る成分と一緒になつて運動を起し、思ひもかけぬ色の釉となることもあれば、火度の不足を狙つて、そこに「志野」といふ清淨な器物を生み出す逆手もある。
やきもの読本 (旧字旧仮名) / 小野賢一郎(著)
野兎の子ときぢの子と住んでる山が山火事だ
都会と田園 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)