何や彼やと毎日のことばかりに追はれて、ついついお手紙さへも書きおくれて居りましたこと、どうぞおゆるし下さい。でも、貴女の御容体が日増に御快方に向いてゐる由をうかゞつて安心いたしました。この分なら、私達がそちらへうかゞへる頃までには、すつかり …
著者 | 牧野信一 |
ジャンル | 言語 > 日本語 > 文章 文体 作文 |
初出 | 転地してゐる義妹へ、失恋した友を慰める、遊学中の婚約者を励ます「別冊附録 婦人手紙文全集」大日本雄辯会講談社、1933(昭和8)年8月1日、花びらを封じて(女学 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約13分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約21分(300文字/分) |