“いくじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
意気地78.2%
意久地15.5%
生地1.7%
育兒0.6%
郁治0.6%
何時0.6%
幾時0.6%
活地0.6%
活智0.6%
生気地0.6%
生路0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは兎(と)に角(かく)、キーシュの狩はその後も成功つづきです。意気地(いくじ)のない村人たちは、彼が取った肉を運ぶのに忙(せわ)しいという有様でした。
負けない少年 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
私達は随分、ロスケは意久地(いくじ)ないなぁと思った。銃も剣もとりあげられて、それでニコニコしている。私は何だか不思議に思えた。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
甘(うめ)え仕事もねえのサ……親方御免なせえ……お爺さん熱くして一本酣(つ)けておくれ、お爺さん、カラどうも酔(えい)が醒めちゃア生地(いくじ)がねえんだ、寒い時と怖(こえ)え時は酒でなくッちゃア凌(しの)げねえから
すると、先(ま)づ裁縫(さいほう)の本(ほん)とか、料理(れうり)の本(ほん)とか、或(あるひ)は又(また)育兒(いくじ)に關(くわん)する本(ほん)とかいふものがある。成(な)る程(ほど)これは、大抵(たいてい)の場合(ばあひ)、婦人(ふじん)のみに用(よう)のある書物(しよもつ)である。
読書の態度 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
併(しか)し、婦人(ふじん)に何(ど)ういふ本(ほん)を讀(よ)ませたらいゝかといふのは、料理(れうり)とか裁縫(さいほう)とか育兒(いくじ)といふものよりも、もつと婦人(ふじん)の精神的要求(せいしんてきえうきう)を充(み)たすべき書物(しよもつ)を尋(たづ)ねるのであらう。
読書の態度 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
かれは郁治(いくじ)にあてて、病気で休んでいれば何か月間俸給がおりるかということを父の郡視学に聞いてもらうように手紙を書いた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
転任については、郁治(いくじ)も来て運動してくれた。町の高等も尋常(じんじょう)も聞いてみたが、欠員がなかった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
『しかし何時(いくじ)でしょう。』
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「家を出たのは幾時(いくじ)なの」
一握の髪の毛 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
薄馬鹿野郎め、弱虫め、腰ぬけの活地(いくじ)なしめ、帰りには待伏せする、横町の闇(やみ)に気をつけろと三五郎を土間に投出せば、折から靴音たれやらが交番への注進今ぞしる
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
言葉を托して一月(ひとつき)二月(ふたつき)と延し居るうち女房は我所天(おっと)の活智(いくじ)なきを見、終(つい)に情夫の生田に吹込みたる者ならん、生田は藻西太郎と違い老人を縁も由因(ゆかり)も無き他人と思えば左(さ)まで躊躇する事も無く
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
年代順に繰つて行つて五年前、享和元年に友だちの小沢蘆庵が七十九歳で死に、仕事敵(がたき)の本居宣長が七十三で死んでゐるところまで来ると彼は微笑してつぶやいた——生気地(いくじ)なし奴等(めら)だ。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
尾張(おわり)の生路(いくじ)という村には、あるお寺の下に綺麗(きれい)な清水があって、これも大師の掘った井戸だと、土地の人たちはいっておりましたが、それが最初からのいい伝えでなかったことは明かになりました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)